国防の基本 2012 10 6

2012年10月5日の読売新聞には、このような記事がありました。

「アメリカ空母2隻が西太平洋に、尖閣緊迫で中国をけん制」

【ワシントン】アメリカ海軍第7艦隊によると、
同艦隊の二つの空母打撃群(空母部隊)が9月中旬以降、
西太平洋地域に移動し、警備訓練活動を行っている。
 この海域で、二つのアメリカ空母打撃群が同時に展開するのは異例で、
沖縄・尖閣諸島を巡る日中間の緊張や中国初の空母の就役を受け、
中国軍をけん制する狙いとみられる。
 西太平洋に展開しているのは、
横須賀基地を母港とする空母「ジョージ・ワシントン」と、
アメリカ西海岸を拠点とする空母「ジョン・C・ステニス」を中心とする打撃群。
 アメリカ民間情報会社「ストラトフォー」などによると、
「ワシントン」は、グアム沖の軍事演習後、北西に向きを変え、
今月3日には、台湾の東方沖に移動した。
 一方の「ステニス」は、9月26日に尖閣諸島沖に展開後、
南シナ海を通過し、現在はマレーシア近海で活動中とみられる。
(以上、引用)
 これを読んで、多くの日本人は、
「よかった。アメリカが日本を守ってくれた」と思ったでしょう。
 しかしながら、このような発想は、女性の発想です。
腕力が弱い女性は、自然と、そういう発想になりがちです。
つまり、「誰かに守ってほしい」という発想です。
 しかし、男性まで、そういう発想になると、不自然です。
日本は、国全体が女性化しているかもしれません。
 自分の国は、自分で守る。
これが基本です。
自分の国を自分で守らないで、アメリカが守るというのは不自然です。
 実際に、国際紛争が起きた時、このような形式では、
アメリカの連邦議会が承認をしないでしょう。
連邦議会の承認がなければ、アメリカ軍は、戦えません(戦争権限法)。
 例外として、連邦議会の承認がなくても、
すぐに戦える軍隊は、大統領命令による海兵隊があるでしょう(事後承認が必要)。
 日本の一部の地域では、
その海兵隊に対して、反対運動が起きている地域があります。
 自分で自分の国を守る気力もなく、
アメリカ海兵隊に対しても「出て行け」と反対運動が起きる。
これでは、「悲劇のヒロイン」になりたいという少女漫画の世界です。
 米軍が嫌ならば、「自分の国は自分で守れ」と言いたい。
国防費がGDPに占める割合で考えると、
韓国の2.7%やフランスの2.6%は無理だとしても、
日本の国防費を世界平均の2.0%にすべきです。
現在、日本の国防費は1%未満です。
(出典 「米軍が見た自衛隊の実力」 北村 淳)
(注)
 もちろん、アメリカ海兵隊も、陸海空軍と同じく戦争権限法による拘束を受け、
議会の承認を受けていない、大統領命令のみでの出撃では、
事後48時間以内に下院議長と上院臨時議長へ書面で報告するとともに、
議会による宣戦布告の承認がなされない場合、
議会への報告後60日以内の戦闘のみ認められ、
さらに30日以内の撤兵が義務付けられている(ウィキペディアから引用)。

































































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